「狂気」と「芸術」 大学時代ゲオの近くに住んで1日3~5本の映画を見続けたぼくによると、映画の本質は狂気と芸術だ。監督の狂った才能を映画という形に昇華すると、それが芸術となって表れる。 時には娯楽映画もいい。映画を見て「元気になった!」「学んだ!」と実益を求めるのもいい。ただ、本当に映画に向き合うというのは、そういうことではない。本物の映画に対面するとき、人は圧倒され、黙り込み、静かに興奮する。 この記事では、そうした真の「映画体験」を与えてくれる芸術的な作品たちを紹介する。どれも人生で一度は絶対に観るべき映画。ぼくが魂を揺さぶられた厳選の50作品だ。 50位 アニー・ホール 監督:ウディ・アレン 妙にリアルな男女の日常と生い立ちとこれからをアンニュイな感じで美しく描き出す名作。ウディ・アレン監督は否定しているが、明らかに監督の自伝的作品である。アニー・ホールのファッションにも注目が集まっ