バルセロナの2連覇で幕を閉じた2015-16シーズンのリーガ・エスパニョーラ。上位3チームは過去数シーズンと変わらず、3位と4位の勝ち点差は「24」も存在する。それ故、「驚きの少ないシーズンだった」という印象を抱いても不思議ではない。 しかし、今シーズンは“昇格組”の3チーム(ベティス、スポルティング・ヒホン、ラス・パルマス)が全て残留を達成する一方で、リーガ史上初めて、マドリード自治州に拠点を置く2チーム(ヘタフェ、ラージョ・バジェカーノ)が同時に降格するという珍事が発生した。過去6シーズンに渡ってリオネル・メッシとクリスティアーノ・ロナウドが独占してきた得点王に、ルイス・スアレスが輝いたことも新たな時代の到来を予感させる。確かに上位陣の顔ぶれはほとんど変わらず、来シーズンも「3強+残り17チーム」のリーグ構造は維持されることが濃厚だが、それでも地殻変動が起きつつあることを示す出来事が相