数学の分野で卓越した業績を残した研究者に贈られる国際的な賞を京都大学特任教授の柏原正樹さんが日本人として初めて受賞しました。 この中で、生涯を通じて卓越した業績を残した研究者に贈られる賞に京都大学特任教授の柏原正樹さんが選ばれました。柏原さんは代数解析学の要となる「Ｄ加群」と呼ばれる理論を基礎から築き上げて確立した功績などが評価されました。 また国際数学連合によりますと、数学の世界では一人で論文を書き上げるケースが多い中で、柏原さんはさまざまな分野の研究者と共同で書いた論文が多く、数学界全体の発展に寄与したことも評価されたということです。 今回、柏原さんが受賞した賞は中国人の数学者にちなんで８年前に創設されたもので、日本人が受賞するのは初めてです。 柏原さんは「長い間、さまざまな分野の人と協力をしながら研究してきた事が評価されたのだと思います。数学は決して難しいものではなく楽しみながら取り