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2007年3月20日のブックマーク (2件)

  • 文字のいずまい 第15回-最終回(2)

    ≪前頁より続き≫ このように建築行脚を続けていると、その道すがら、官庁や企業、商店を飾る標札や商標文字に目が行く。そこで強く印象づけられたのが、顔真卿のスタイルを明らかに援用している、例の力強い楷書体にあちこちで遭遇したことだった。 たとえば中山堂の外壁にはその顔法で建物名が掲げられていた。入口の扁額や催事のチケット売場「售票処」の表示もそうだった。 国営銀行である台湾銀行と、前記の司法大廈の外壁には、やはりきりっとした顔法で名称が表示されていた。官庁関係は顔真卿流楷書が主流であり、規範となっているのではと想像される。そういえば、郵便局とか環境保護局の車両に書かれている文字もそうだった。ただしこれはステンシルと呼ばれる、あらかじめ型紙に文字部分を切り抜き、その上から捺染で刷りこむスタイルのもの。 一般商店でも顔法は定着している。例を挙げると、中心部より西寄りに位置する宿泊先のホテルから歩い

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