遊橋氏:ケータイの利用開始時期の低年齢化は確かに進んでいます。私たちも2005年から所有率の調査を行っているのですが、特に去年から今年にかけての伸びが著しいですね。やはり昨年、キッズケータイが発売されたことが大きいと思います。それまでは躊躇していた親御さんでも、子どもに持たせるようになりました。小学校高学年で、だいたい3割ぐらいの所有率になっています。 ――親が子どもにケータイを持たせる理由は何ですか。 遊橋氏:子どもとの連絡の手段として、ケータイを渡すケースが多いようです。小学生も高学年にもなると、塾通いを始めるようになって帰宅時間が遅くなりがちですし、両親が共働きを始める家庭も増えますからね。 子どもも最初は親の意図通り、親と連絡をとるためにケータイを使っています。小学生のケータイ所有率が伸びているといってもまだ3割程度ですから、友達が持っているとは限りません。だから主なコミュニケーシ