特許庁の事務処理システムをめぐる汚職事件で、収賄容疑で逮捕された特許庁先任審判官の志摩兆一郎容疑者(45)が、少なくとも10年ほど前には贈賄側から飲食の接待を受けるなどしていたことが、関係者の話でわかった。警視庁は両者の癒着の実態解明を進めている。 志摩容疑者の逮捕容疑は2005年8月〜09年11月、特許庁が推進していた事務処理システムの効率化に関する情報を漏らすなどした謝礼として、NTTデータ営業担当部長の沖良太郎容疑者(45)からタクシー代二百数十万円分を受け取ったもの。 関係者によると、沖容疑者は特許庁の営業を担当。1993年ごろ、同庁のシステムの保守点検などで出入りする中で志摩容疑者と知り合った。その後、志摩容疑者は遅くとも00年ごろには、NTTデータ側から飲食店での接待を受け始めたとみられる。当時、志摩容疑者は総務部でシステム開発を担当していた。 関係者によると、飲食などの