愛媛FC取締役の村上茉利江さんは社長の父を支え、コンサルタントの経験を生かしながら、ビジネス面と組織面の改革に奔走しました サッカー・Jリーグ3部(J3)の愛媛FC(松山市)は2023年に優勝を果たし、3年ぶりのJ2復帰を決めました。ビジネス面の責任者としてクラブを支えたのが、社長の村上忠さんの長女で、取締役の村上茉利江さん(38)です。コンサルティング会社出身の村上さんは父が並行して経営する家業の役員でしたが、21年に経営課題が山積していた愛媛FCの取締役にも就任。サッカー観戦は「素人」という状態ながら、コンサルの経験を生かして財務面や組織マネジメントの改革などを進め、ライバルクラブの台頭やJ3降格の憂き目に直面しながらも、再建への意欲を燃やし続けました。 コンサル会社で経験を積む 愛媛FCは1970年創立の松山サッカークラブが前身で、94年に株式会社愛媛フットボールクラブを設立。01年