2010年09月19日21:30 カテゴリ書評/画評/品評SciTech 単純な方程式の複雑な生い立ち - 書評 - E=mc2 早川書房富川様より献本御礼。 E=mc2 David Bodanis / 伊藤文英・ 高橋知子・ 吉田三知世訳 [原著:E=mc2] すでに相対論の本であればその質量で時空が歪むほど出ているが、この発想はなかった。 方程式の理解ではなく、方程式そのものを主人公に見立て、その生い立ちを追うというこの発想は。 本書「E=mc2」は、世界一有名なこの方程式そのものを理解するための一冊ではない。 目次 はじめに 第1部 誕生 1 一九〇五年、ベルン特許局 第2部 E=mc2の先祖 2 エネルギーのE 3 = (イコール) 4 質量(mass)のm 5 速度(celeritas)のc 6 2(二乗) 第3部 若かりし頃 7 アインシュタインとE=mc2 8 原子の内部へ