月刊誌に「新・養生訓」という医療や健康に関するコラムを連載する身で、いえる立場ではないが、テレビをつければ、新聞をめくれば、どこもかしこも健康法のオンパレード。日々、新しい健康法を耳にしない日はないほどである。 書き手としては、読者の関心度、イコール自分の首がつながるか否か、なので、健康問題への関心が高いのは大いにありがたい。とはいえ、手放しで喜べない危うさも感じている。 「フードファディズム」という言葉で示されるように、食べものや栄養が健康や病気に与える影響を過大・過小に評価したり、信じたりする傾向が、昨今ますます強まり、メディアによって増幅されている。 あやしい健康情報にふりまわされて極端に走り、かえって健康を害してしまう人も少なくない。 医学領域における「根拠に基づく医療(EBM)」同様、栄養学の分野でも客観性や再現性を重視し、大規模かつ、二重盲検法のような厳正な試験や研究がおこなわ
![「死ぬほど健康」が流行る現代米国を映し出す](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/29624a760af5d6e3b0e7891d604f265e3660cad2/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fwedge.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2Ff%2Fa%2F1024%2Fimg_facef182146c2e6eef2aa44fb061c7b0236336.jpg)