5月27 赤坂真理『愛と暴力の戦後とその後』(講談社現代新書) 6点 カテゴリ:社会6点 女性誌のある種ズレてしまった現状を斬りまくった新書『モテたい理由』が非常に面白く、その影響で小説『東京プリズン』まで買ってしまった赤坂真理の新刊。 赤坂真理は、『モテたい理由』では、女性誌分析から最終的には「戦争」、「アメリカ」、「敗戦の記憶」といったものへと現代の男女がおかれた状況の遠因をたどろうとしていましたし、『東京プリズン』では、ストレートに「戦争」、「アメリカ」、「天皇」、「敗戦の記憶」、「東京裁判」といったものをテーマにしていました。 今回のこの本は、「戦争」、「アメリカ」、「天皇」、「敗戦の記憶」、「東京裁判」、といった『東京プリズン』のテーマ(さらに「憲法」も付け加わっている)をエッセイで展開したものといえるでしょう。 ただ、個人的に『東京プリズン』が小説としてはいまいちに感じたように