2016年の熊本地震や、半年後の阿蘇中岳の噴火で被災した阿蘇山ロープウェー(熊本県阿蘇市)について、運営会社の九州産交ツーリズム(熊本市)は24日、再建工事を中止すると発表した。20年度の運行再開に向け、今年5月に着工したが、火山活動の終息が見通せず経営リスクが高いと判断した。旧駅舎は解体済みで、事実上の廃止となる見通し。 同社は県、地元と協議して、バス輸送に切り替えて運行計画を詰める。 ロープウェーは1958年に開業。阿蘇山西側の登山バス終点から火口近くまでの858メートルを約4分で結んでいた。迫力ある火口見物が人気で、最盛期には年約50万人が利用したという。 路線の大半が、噴火警戒レベル2で立ち入り規制される火口1キロ圏内にあり、たびたび運休。16年の熊本地震で支柱が破損し、その後、運休中に火山ガスで運行装置が壊れていたことも判明した。最後に運行したのは14年8月だった。 再建案では、
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