──まずは、約2年ぶりに登場したシリーズ最新作のコンセプトをお聞かせください。 小森成雄氏(以下、小森) 前作を発売したころに『III』の企画を考え始めたのですが、社内では、続編を作ることには賛成でも、作るのは難しいとの認識がありました。どんなコンセプトで作ろうかと悩んだ末に決めたのが、「インパクト重視にしよう」ということ。職業を一新したり、海に出たりと、第1報を読んだ方に「『世界樹の迷宮』はいったいどうなるんだ!?」と思ってもらえるような要素を積極的に盛り込みました。ユーザーの方々やスタッフの意見も参考にしつつ、そこで挙がっていない遊びを打ち出すことに注力したんです。 日向悠二氏(以下、日向) 職業を一新すると聞いたときは、「変えるんですか!?」と思ったのが正直なところです。ただ、前作までの職業をもっと描きたいと思いつつ、そろそろ変えたいとも思っていたので、そこは気持ちを切り替えました。