(CNN) 中国には宇宙開発の分野で21世紀の覇権を握るチャンスが大いにあるが、それは単に米航空宇宙局(NASA)をまねることで頂点に上り詰めるという意味ではない。むしろ同国は、スペースXのような革新的な米国企業の動向にも細心の注意を払っている。宇宙開発で先んじるため、共産主義が資本主義から学んでいる格好だ。 2019年夏、中国の小型ロケットが同国南部の内陸にある宇宙基地から打ち上げられた。打ち上げ後、中国のソーシャルメディア上に投稿された近接写真で、小さな「グリッド・フィン」と呼ばれる部品が「長征2号C」ロケットの上部に取り付けられているのが初めて確認された。これらの部品はスペースXが自社のロケット「ファルコン9」に導入したグリッド・フィンと文字通り瓜(うり)二つのデザインで、ロケットが大気圏に再突入し、海上に浮かべたパッドに帰還するまでの姿勢制御を担う。 上記の打ち上げ試験から1年後、
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