2016年2月23日にガートナー社が「2017年のIoTテクノロジ・トレンドのトップ10」を公表しましたが、その5番目に「従来のセルラー・ネットワークでは技術的な機能と運用コストの最適な組み合わせを提供することができない」として、「Low-Power, Wide-Area Networks(省電力WAN(広域ネットワーク))」を挙げていました。 IoTデバイスのすべてが高速通信である必要も常につながっている必要もありません。一日に1回あるいは数日に1回定期定期に通信したり、異常を検知した時だけ通信したりするだけでよい場合も多くあります。例えば、水道や電気・ガスなどのスマートメーターの場合、検針データを送信するのは月1回でよく、データ量もわずかです。また、電源のない場所にデバイスを設置したい場合もあります。このような多種多様なデバイス、様々な要件のアプリケーションが混在し、通信範囲、通信コス
IoT市場拡大の鍵となる無線通信に、大きな変化が起きつつある。震源は日本での本格展開の兆しがある「SIGFOX」と「LoRaWAN」だ。これからIoT無線通信はどう変わるのか――。 IoTの利用シーンを大きく広げる可能性を持つ2つの新しいIoT無線通信「SIGFOX」と「LoRaWAN」が、来年の早い時期に日本で本格的に利用できるようになりそうだ。 いずれも2012年頃から登場してきたLPWA(Low Power Wide Area)と総称される新タイプの無線通信(図表1)。LPWAの中でもいち早く市場に浸透してきているのが、SIGFOXとLoRaWANだ。 SIGFOXは、2009年に設立された仏シグフォックスが開発、2012年からIoT向けの無線通信サービスを展開している。LoRaWANは、仏Cycleoが開発した無線通信技術「LoRa」をベースに、同社を買収した半導体ベンダーの米セム
2021-03-292016-05-25 ソラコム、IoT/M2M通信に適したLPWAネットワーク(LoRaWAN)事業に参入 IoTで今後重要となる通信レイヤーのキーワード、「LPWA」という言葉を知っているだろうか? Low Power Wide Area Networkの略で、無線通信規格の一つだ。 無線LANやキャリアのネットワークを使ったモバイル通信はなじみが深いと思うが、こういった通信を自由に扱うには認可が必要だったり、電力消費が大きいということからIoT向きの通信でもっと良いのがあるのではないかという議論があった。 「もっと良い」というのは、 ・少量データの通信ができる ・飛距離がでる ・低消費電力で利用できる といったところが話題になることが多い。なぜかというと、IoTではセンサーが取得する、温度や、湿度、振動、傾きなどのちょっとした数字のデータが送れればよいという場合があ
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