法律に則った形でトランプ大統領が勝利する可能性はまだ残されているとシーリー氏は指摘する。その可能性は3つだ。 まず、14日の選挙人投票で民主党候補のジョー・バイデン氏が過半数を獲得したことにより、トランプ大統領の敗北が“確定”したという報道が散見されるが、これは事実ではない。 第1のシナリオ シーリー氏によると、14日の選挙人投票は「形式的なもの」に過ぎず、本当の問題は1月6日に開かれる両院合同会議だという。ここで選挙人団が選出した大統領候補を記した証書が開封され、それを上院議長であるマイク・ペンス副大統領が受け取る。 この時、下院議員の誰か1人でも任意の州の選挙人反対する者が現れ、それが認められれば、上院と下院はそれぞれ分かれ2時間の審議に入る。審議で選挙人について同意が得られなかった場合は投票で決する。下院では「一州一票」で大統領を決する投票が行われるが、現在下院は30州で共和党議員団