(CNN) オーストラリア南部のアデレード近郊で森の中に迷い込んだ7歳の少年が、真冬の厳しい寒さの中で一夜を過ごし、無事救出された。少年は、カンガルーが自分に寄り添って助けてくれたと話している。 南オーストラリア州警察によると、サイモン・クルーガー君(7)は3日、家族と共にアデレード南部の自然保護公園にピクニックに出かけ、同日午後1時すぎ、家族とはぐれて行方が分からなくなった。 サイモン君はフリースシャツにジャージズボンという軽装で、夜間用の装備などは持っていなかった。捜索隊40人あまりが出動し、ヘリコプターなどを使って一帯を捜索したが、夜になってもサイモン君は発見できなかった。 行方不明になってから24時間近くたった4日正午ごろ、500メートルほど離れた場所でようやくヘリコプターがサイモン君を見つけて救出。厳しい寒さの中で1夜を過ごしたにもかかわらず、軽傷を負っただけで済んだという。