『美坊主図鑑』(廣済堂出版) 坊主頭は人を選ぶ。何しろ、髪型での誤魔化しがきかないゆえ、その人本来の顔面偏差値がもろに浮き彫りになりうる。坊主頭が似合う男こそ、イケメン界の王者なのではないだろうか。 そんなことを考えながら、先月発売された奇書『美坊主図鑑』(廣済堂出版)を開いた。著者は美しいお坊さんが大好きな女性集団の“日本美坊主愛好会”。数年前から、「高尾山には、ハンサムなお坊さんが多いらしい」などと情報交換をしつつ、あちこちの美坊主に会いに行く活動をしていたのが、満を持して本にまとめられたのだという。「お寺に行こう、お坊さんを愛でよう」をキャッチコピーに掲げ、イケメンから癒し系、クリーミー系まで、総勢40人の美しい坊主が登場。“クリーミー系”となんだかよく分からないジャンルを作ってしまうあたり、やりたい放題である。 さて、図鑑はというと、1ページ目からさっそく、くっきり二重の正統派イケ