浅草を中心に、旅館やホステルを経営するカオサングループが新店舗をオープン。元のラブホテルを改装した旅館&ホステルというその斬新な宿泊施設を、タイムアウト東京の外国人記者がレポートする。 私が座っているバスタブをよく見て欲しい。おかしなことに、ライトアップされているのがわかるだろうか? 底の部分はシースルーになっているので、下のベッドルームでくつろぐ人から私のエレガントな……ソックスが見える造りになっているというわけだ。1980年代に、浅草にあるこの建物がラブホテルとして利用されていた頃は、これより更にバカバカしいバスタブもあったかもしれない。しかしながら今は旅行者向け宿泊施設に改装され、シースルーのこのバスタブも、単にその珍しさを追い求めるが故、そのままの姿で残されているのである。 珍しさの追求、それこそがカオサン東京ゲストハウスを、日本を訪れる旅行者の間でヒットに導いた根源だ。2013年