グローバル化がもたらした地域間格差の拡大は、政治に対する潜在的な不安や反発をも高める。最下層へ転がり落ちていく人々の恐怖心、不安、怒り、恨みは世界中に渦巻いている。彼らは幾度となく、自国の前途ある人々が国を去っていく(もしくは自発的に出ていく)のを見届けている。その結果、狂信的な国家主義が各地では現れては消えるということを繰り返している。 ……いま読んでいる『クリエイティブ都市論』という本の中に上記の指摘があり、そういえば最近「(先行き暗そうな)日本を捨てるか、残るか」という議論があったなぁと思い出しました。いや、ちょうど旅行に行っている間だったので、詳しい議論の流れはよく知らないのですが。(つ『読んでいない本について堂々と語る方法』) 実力のある人に「日本はダメだ!僕/私は出て行く!」と言われると、やっぱり悲しくなったり、反感を感じてしまったりするものでしょう。やむを得ない理由で住む場所