近年日本の産業界で急速に浮上したキーワードが「RPA」。ロボティック・プロセス・オートメーションの略で、「ロボットによる業務自動化」などと訳される。人手不足や業務効率化の解決策として、大企業を中心に導入が進んでいる。 有名企業の事例はメディアで広く紹介され、株式市場でもテーマとして注目されるようになった。そんなブームの中、2018年3月に東証マザーズに上場したのが、RPAホールディングス(HD)だ。同社は期待通り、2018年度は売上高、営業利益ともに、前期の2倍となる成長を達成。続く2019年度も売上高、営業利益とも7割増となる計画を掲げていた。 しかし、2019年度は厳しい環境となった。RPA導入後の失敗例も徐々に伝わるようになり、調査会社ガートナージャパンは2019年10月、RPAは熱狂が冷め、期待が一気に幻滅へと変わる”幻滅期”に突入したとの見解を示した。RPAHDも序盤から計画に対