東京都江東区の富岡八幡宮の宮司が元宮司の弟に殺害されたとされる事件は、14日で発生から1週間が過ぎた。弟夫婦は事前に現場近くのマンションを借り、入念に襲撃の計画を練っていたとみられる。毎年多くの人が初詣に訪れる東京有数の神社。正月を控えて宮司代務者が選ばれたが、地元の人たちは事件によるイメージダウンを心配する。 14日午後4時、富岡八幡宮敷地内にある富岡さんの自宅前には、神職10人の姿があった。玄関前と他の現場2カ所を回り清める臨時の大祓(おおはらえ)が静かに執り行われた。 富岡八幡宮には事件後も、朝から夕まで参拝に訪れる地元住民らの姿が絶えない。だが、本殿で手を合わせていた女性(77)は「血だまりをテレビ映像で見た。生々しくて怖い。なぜこんな事件が起きてしまったのか」と動揺を隠せなかった。 富岡さんと茂永容疑者を知る…