福島第一原発の事故をめぐり東京電力の旧経営陣3人が強制的に起訴された裁判で、東京電力の津波対策の担当者が先週に続いて証言しました。担当者は、事故の3年前にまとめた津波の想定をもとに防潮壁を作っていたとしても、浸水は防げなかったと説明しました。 東京電力は、高さ15.7メートルの津波が福島第一原発に押し寄せる可能性があるという想定を事故の3年前の平成20年に社内でまとめていて、これをもとに対策をとっていれば事故を防げたかどうかが争われています。 東京地方裁判所で開かれた7回目の審理では、先週に続いて、当時、東京電力で津波対策を担当していた社員が証言しました。この中で、事故の3年前に想定していた津波と東日本大震災の津波との違いについて聞かれ、「実際の津波の方が規模が大きかった。巨大な地震が連動して起きるという科学的な知見はなかった」と答えました。 また、事故の後、平成20年の想定をもとに防潮壁
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