「オンボーディング」とは、新入社員を組織に早くなじませるためのプロセスを指し、オリエンテーションをはじめ、会社の文化、ビジョン、バリューなどについて学ぶ活動を含む(SHRM:米国人材マネジメント協会)。オンボーディングにかける期間は、1~2日の短期間から1年と長期の企業もある。 米国企業では、内定辞退や新入社員の早期離職が大きな課題となっている。2023年5月にGartnerが求職者3500人に実施した調査によると、「過去1年間で入社前に内定を辞退した」と回答した人は50%であった。また米国では、離職の22%は入社後45日以内に発生するといわれている(Wynhurst Group調べ)。内定辞退や早期離職は、採用や育成コストの増加など多くの損失をもたらすため、企業はそれを防止し、新入社員を定着させるために独自のオンボーディングプログラムを構築している。 SHRMによると、米国企業のオンボー