時刻は22時30分 僕は今、人生で初めて同年代の女の子の部屋にお邪魔している。 「適当に座ってていいからね〜」 洗面所で着替えながら顔だけを覗かせて二菜先輩はそう言った。あの壁の向こうで先輩が…そんなことを思い、どぎまぎしつつもとりあえず手近にあったクッションを手に取り腰を下ろすと僕は部屋の中をぐるりと見回した。 マンションの一室、白を基調とした部屋の中は清潔に整えられており一切の無駄がないように見える、壁のコルクボードには家族や友達と一緒に写るにこやかな二菜の写真が貼られていた。(お父さんすごいムキムキなんだな…) かと思えばベッドにはよく分からない緑色のタコのような生物の人形が置かれており女の子らしさ?も感じられる。 さて、何故僕が二菜先輩の部屋にお邪魔することになったかというと時間は少しだけ遡る…。 「私と一緒にティンポニックバトルをしましょう!」 「えっ?」 コウガンが去った後の静