OATH (The Initiative for Open Authentication) は、Verisignなどのベンダーが中心となって、認証に関する標準規格を策定している団体です。今回はOATHが策定しているワンタイムパスワードの仕様について取り上げます。 そもそもワンタイムパスワードとは? 「ワンタイムパスワード」はその名の通り、その時だけ有効な1回限りのパスワードを使って認証を行う仕組みです。使用するたびにパスワードが変わることになるので、万が一パスワードが漏えいしても、そのパスワードを他人に悪用される危険性を大幅に削減できます。 では、利用者は毎回変わるパスワードをどうやって知るのでしょうか? 利用者は自分の使うパスワードを知るために、ワンタイムパスワードを生成する「道具」を別に持っている必要があります。 この「道具」としてよく用いられているのが「トークン」と呼ばれるものです。