「私がいつ日本人感出しましたか? 日本国籍じゃなかったら何か問題ありますか?29年間、日本で育って、日本で教育を受けてきました。何が問題なのか全く分かりません」 6月16日、モデルで女優の水原希子さんはTwitterで、ある匿名ユーザーに対して上記のようなコメントを投稿した。「日本人感」という見慣れない言い回しは、一時Twitterのトレンドにまでランクインした。元となる匿名ツイートでは、水原さんに対して「日本人感を出すのはやめてほしい」などと書き込まれた。現在は削除され、投稿主はプロフィール欄で「ご本人様とファンの皆様にご不快な思いをさせてしまい申し訳ありませんでした」としている。 「日本人感」――この言葉遣いには、「日本人」といった「集合的アイデンティティ」をめぐる諸問題が折り重なって立ち現れている。なぜそうした言葉遣いや投稿がなされたのか。本稿では先のツイートをめぐる一連の流れを整理
![「日本人感」とは何だったのか 水原希子さんへの中傷が映し出すアイデンティティの暴力性(ケイン樹里安) - 個人 - Yahoo!ニュース](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/547eb46106bf56765c51d11b14d2b7142a336454/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fnewsbyl-pctr.c.yimg.jp%2Fr%2Fiwiz-yn%2Frpr%2Fkeanejulian%2F00185269%2Ftop_image.jpeg)