現在、欧州合同原子核研究所(CERN)がスイスに「大型ハドロン衝突型加速器」(LHC)を建設中です。 ここで、超微小ブラックホールを作る計画です。 この実験を行う背景には、「膜宇宙論」という理論の検証という目的があります。 これは、我々の宇宙は既に知られているような4次元時空からのみ成るのではなく、 5次元以上の「余剰次元」があるという考え方です。 そして、現在我々の宇宙にある4種類の根源的な力のうち「電磁気力」「強い力」「弱い力」は 4次元時空の中にしか効かないのに対し、重力のみは余剰次元に漏れ出しているという仮説です。 このような説が出される背景には、重力が他の力に比べて遥かに(何十桁も)弱いという事実があります。 例えば地球という超巨大な物体による重力に、ほんの数cmの磁石による磁力があっさり打ち勝ちますよね。 4種類の根源的な力は本来1種類だったものが分かれたと現在の物理学では考え