いやっほう!いいのを引きました。単行本の推薦文がたいへんな絶賛の嵐で、あまりの誉められ方にかえって「ほんまかいな」と疑わしく思えてしまっていたのですが。 実際、いわれるだけのことはあったなと。 津原泰水 - Wikipedia 「世紀末日本のホラー小説界に出現した正真正銘の“怪物”」綾辻行人。 「純粋にホラーを愛する作者によって書かれた、純粋なホラー作品」小野不由美。 「ついに本格ホラーの超新星が現われた」菊地秀行。 「世紀末はその肖像を描きうる、稀なる幻視者と遂に出会えた」井上雅彦。 まあ凄いいわれようです。1997年当時、どういった経緯でか少女小説家・津原やすみの名を捨てて津原泰水としてホラー小説界に参入したこの人が、どれほどの期待と注目をもって迎えられたかが伺えます。両性具有と噂されるロックシンガー・チェシャの飛び降り自殺を皮切りに都内で続発しはじめた凄惨な怪死事件。それは常人には見
走らなくちゃ…一歩でも前に進むために―― もしもあの時こうしていたら…環の心は、突然家族が亡くなったあの日から止まってしまっていた。 もう一度家族に会いたい。ある日、自転車を走らせたその先に待っていたものとは? 出会いと別れ、誰の人生にも必ずついてくる喜びと悲しみ。せつなさとあたたかさ溢れる森絵都ワールド。一歩踏み出す勇気をくれる一冊です。 森 絵都 (モリ エト) 1968年、東京に生まれる。早稲田大学卒業。90年、『リズム』で講談社児童文学新人賞を受賞しデビュー。同作品で椋鳩十児童文学賞を受賞。『宇宙のみなしご』で野間児童文芸新人賞、産経児童出版文化賞ニッポン放送賞を受賞。『アーモンド入りチョコレートのワルツ』で路傍の石文学賞を受賞。『カラフル』で産経児童出版文化賞を受賞。『つきのふね』で野間児童文芸賞を受賞。『DIVE!!』(全4巻)で小学館児童出版文化賞を受賞。2006年『風に舞い
コードウェイナー・スミスの「アルファ・ラルファ大通り」は偶然と必然の織りなすタペストリーなのだが、その脇道を歩いていてもほんの少しの偶然と必然ぐらいはある。 というかここは、日々思ったこととか読んだ本の感想とかそんなものを書き溜める日記のようなものである。 著 真保 裕一 販売元/出版社 講談社 発売日 2008-01 Amazon/楽天ブックス 『奇跡の人』を積読本にしてしまって以来、なんとなく真保裕一から離れてしまっていたのだけれども、『ホワイトアウト』以来の山岳ミステリということで読んでみることにしてみた。 『ホワイトアウト』が山岳ミステリなのかどうかという問題はさておき、三編からなる短編集で、なおかつそれほど厚くないということが読んでみようと思った一番の理由なのだが。 ミステリといっても殺人事件が起こるわけではなく、どちらかといえば山岳小説といったほうが近いのだが、遭難した登山者を
サクリファイス【sacrifice】— いけにえ、犠牲。 自転車のロードレースがこの作品の舞台。この本を読むまで知らなかったんですが、実はかなり奥が深い競技なんですな。自転車ロードレースは団体競技であり、「エース」と「アシスト」という役割が存在するとのこと。 アシストはエースが勝つための駒として働くのが仕事。エースの先を走ることでエースにかかる空気抵抗を減らしたり、集団から飛び出して全体のペースを乱したり、エースの自転車がパンクした時は自分の自転車の車輪を提供したりする。駆け引きの中に身を投じ、目まぐるしく変わる状況の中で活路を見出すスポーツなのだった。 この物語の主人公は「アシスト」の白石誓。勝つことに意味が見出せず、アシストとしての役割に徹するつもりであった白石。しかし、その実力やレースでの経験から、自分のために走ることを意識し始める。気になるのはチーム内のエース・石尾。彼は自分以外の
42.195 (カッパノベルス) 作者: 倉阪鬼一郎出版社/メーカー: 光文社発売日: 2004/07/21メディア: 新書 クリック: 7回この商品を含むブログ (13件) を見る 東京グローバル・マラソンで2時間12分を切れ。 さもないと息子を殺す。 会社の人間には絶対にもらすな。 無名のマラソン選手・田村健一の長男が誘拐され、奇妙な脅迫状が届いた。金銭の要求はいっさいない。警視庁捜査一課特殊犯罪捜査一係の喜多川警部は推理を重ねるのだが決め手が見つからない。犯人の目的はいったい何なのか? 子供の命は!? 無情にもレースは進む──。焦る捜査陣をあざ笑うかのように、奇妙な誘拐事件はますます不可解な様相を見せはじめる……。(裏表紙より) 目的のわからぬ誘拐事件に始まり、都市マラソンという衆人環視の状況下での誘拐犯との駆け引き・身代金*1の受け渡しを描く、実に真っ当な捜査小説系ミステリ。……だ
いい作家は、いい本を読んでいる。これ鉄板(逆は必ずしも真じゃないけど)。この原則をもちいて、スゴ本を探すテクニックを紹介する。わたしのスタンスは、「本を探すのではなく、人を探す」で書いたが、その実践編をここに公開する。 「いい」とは、わたしにとって「イイ趣味してるねぇ」という意。わたしが好きな作家は、かならず、わたしが好きな本を読んでる黄金律。もちろんあなたにとっての「いい」本と異なるが、探し方は一緒。同じ本を探すのではなく、同じ探し方で各人にとっての「いい」本を見つけることができる。 テキストは、「作家の読書道」、今をトキメク作家たちの読書遍歴インタビューなんだが、これを使って次のことができる。 お気に入りの作家が熱く語る、あなたが知らない本を見つける あなたの愛読書がお気に入りだという、あなたの知らない作家を見つける たとえば、あなたの大好きな作家が、あなたの知らない本をプッシュしてた
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く