半月ほど前のある日、1万円前後にしか見えない空気清浄機を2万円で売りつけられました。実の母親から。その翌日、彼女の髪型はクリクリになっていました。ちょろまかした金でパーマネントされているのは明白であり、そのパーマネントぶりたるや、「その女、大仏につき」という映画がロードショーされそうな勢いでした。今すぐカンヌでもどこでも行ってそのまま帰ってこないでおくれ。肉親からやんわりとした詐欺に遭うなんて、血が繋がってる家族よりはキーワードで繋がる多機能ブログのほうがまだましだと思いました。とはいえ部屋がニコチン臭で満たされているのは事実だし、せっかくなのでこき使ってやるかと、ニオイを感知すると勝手にぶーんと動く自動モードというやつに設定してつけっ放しにしていると、なぜか僕が部屋に入るたびにブーンと作動する清浄機。体臭フェチか。そんでしばらくすると停止する清浄機。気まぐれシェフか。煙草を吸ったら吸った