プロジェクトで次々に発生する「課題」。これらを的確に管理して対処していかないと,プロジェクトが頓挫するか,品質の低い情報システムを生み出してしまう。だが,課題管理を安易に始めると,課題の中に「リスク」や「ToDo」「備忘録」的なものが混在してしまい,見るに値しない課題管理表になる。このような“ゴミだらけ”の管理表では,とてもマネジメントなどできない。 高橋信也 マネジメントソリューションズ 代表取締役 プロジェクトの課題管理について,会議中,次のようなやり取りを長々と言い合う場面に出会ったことはないでしょうか。 プロジェクトマネジャ:「Aチームの課題は総件数が152件。未決件数80件中,期日遅れが40件になっている。プロジェクトが始まって2カ月しかたっていないのに,どうしてこれほど遅れが生じているのか?」 Aチームリーダー:「重要な課題は3件と認識しているのですが,それ以外は各チームメンバ