1.光変調器とは? 光通信は、低損失かつ広帯域という特性を有する光ファイバを通信媒体として用いるもので、現在では通信系の基盤技術として広く使われている。 光ファイバを用いた光通信を実現するには、基本的には電気信号をある変換回路を用いて光源の強度を変調(modulation)して光信号にする必要がある。こうした電気-光の変換を行うデバイスを光変調器という。 2.直接変調方式と外部変調方式 電気信号を光信号に変換する方法には大きく分けて2通りある。 一つは、半導体レーザ(LD)を用いて変調信号の変化をそのまま光源の強度変化にする直接変調方式であり、二つ目は半導体レーザからの出力光に対し、外部から変調を加える外部変調方式である。 半導体レーザを用いた直接変調は構成が簡単で、小型化もできるという利点を持つためこれまで広く用いられてきたが、数GHz以上の高周波になると半導体レーザの持つチャーピング(