●国内でも実用化進むUWB 微弱なパワーで広い周波数帯域の電波を数ナノ秒という短時間出力することで、短距離ではあるものの、数百Mbpsクラスの通信帯域を得ようという無線技術がUWB(Ultra Wide Band)だ。もともと軍用技術として開発されてきたUWBだが、米FCCが民間転用可能にする方針を決めたため、にわかに注目を集めるようになった。 注目が集まったのは、無線による広帯域の伝送に、さまざまな用途があると認められた証拠。だが、製品化を目指す多くの会社が、電波の利用形態、変調方式、製造に用いるプロセスなど多くの点で対立する結果となる。IEEEによる標準化作業により、最終的には2つの陣営に収束するものの、2陣営の対立はついにまとまらず、2006年1月、作業の場であったIEEE 802.15.3aによる標準化が取り下げられこととなってしまった。つまり、2陣営が推すそれぞれの規格に準拠した