世の中で最も愚かな人達が、勉強だけして悦に浸る人間だ。 なぜ愚かなのかというと、誰の役にも立っていないからだ。 経済学の本を読んで、経済理論を誇らしげに語る友人がいた。 哲学書を読んで、偉人の思想を語る人もいた。 理論を読んで、知識自慢をするかのように仲間内で議論して、「たくさん知っている」ことを誇る大学の友人が嫌だった。 軽蔑していたといってもいい。 研究室でそいつらが議論を始めるたびに、自慰行為を見せつけられているような、不快な気分になった。 「漫画でわかるニーチェ」シリーズみたいに、難しい本(「ニーチェが本当に難しいか」は置いておいて)を噛み砕いて、一般向けにわかりやすく説明してくれるなら、そこに大きな価値がある。 一番意味が無いのは、理論だけ学んで、その理論を誇らしげに吹聴し、自分自身では何もしない奴らだ。 そういう奴は、勉強したことを誇る。知っていることを誇る。 でも、それはちょ