いわゆる各駅停車症候群というのがありますが、病名としては過敏性腸症候群(IBS)という名前がついています。突然、おなかが痛くなって下痢の症状が出てしまうため、乗車時間の長い長距離バスや中座できないシチュエーションを避けるようになり、各駅にしか乗れなくなるという病気です。 ネット上で検索してみますと、「頻繁にトイレに駆け込んで各駅で停車してしまうから」という意味で各駅停車症候群を説明している人もいるようですが、わたしからみるとこれは間違いです。 この病気の大変な点はトイレに駆け込む頻度にあるわけではありません。いつ襲ってくるかわからない、突然の下痢による精神的なストレスや恐怖、不安が最大の問題といえます。 この各駅停車というのは、つまるところ、「行動範囲が制限されてしまうこと」を意味しています。電車に限った話でなく、トイレのない外出先にはいけないとか、あるいは朝の混む時間帯には行動できないと