電極付きのヘルメットで脳波を読み取って、機械の操作などに利用する 脳とAIを接続する。そんなSFみたいな技術は実はすでに利用可能になっている。では、この技術が発展するとどんなことが実現するのか!? AIに意識を持たせようと取り組む神経科学者・金井良太氏と、自身の意識を機械にアップロードすることを目指す東大准教授・渡辺正峰氏に、未来の展望を大胆に予測してもらった! 【1】手を動かさずにメールに返信Xにテスラ、オープンAIにスペースX......。世界を動かす企業の数多くに関わってきた、アメリカの実業家イーロン・マスク氏。その彼が実は脳にも興味を持ち、莫大(ばくだい)な資金をつぎ込んでいることを知る人は多くないだろう。 同氏は2016年に、脳科学スタートアップのニューラリンクを共同創業。以降、高名な脳科学者を何人も雇い、脳活動によってPCや機械を操る「BMI」(ブレイン・マシン・インターフェー