急転直下の決断に驚かされた。 日本サッカー協会は4月9日にヴァイッド・ハリルホジッチ監督を解任し、後任を西野朗(あきら)氏に決めた。ロシアW杯本番まで約2カ月しかないタイミングでの監督交代は遅きに失した感はあるが、監督の求心力がなくなり、チームがバラバラな状況に陥ったがゆえの苦渋の決断だったのだろう。 【写真】「誰が役に立つのか?」欧州遠征の日本代表22名の通信簿 現状においては、2016年3月から日本サッカー協会の技術委員長としてチームを見てきた西野氏の「代打、オレ」は最適だと思う。W杯までの時間は限られているものの、監督、選手、スタッフが一丸となって日本代表を立て直し、今できる万全の準備をして6月19日のW杯グループリーグ初戦に向かってもらいたい。 ただ、こうした事態を招いた全責任が、ハリルホジッチ前監督だけにあるわけではない。日本サッカー界が、W杯ごとに「目先の結果」ばかりにとらわれ