[写真]2008年9月に日本に上陸した「H&M」。その10年後の2018年7月に日本1号店である銀座店は閉店した(ロイター/アフロ) いよいよ「平成」の終わりまで4か月を切りました。1989年に始まった平成元年から約30年間、ファッションの世界ではバブル経済終盤の「渋カジ」から、ファストファッションの台頭、続いた災害などを反映し、安全性も考慮したスタイルへと変遷しています。また平成の30年間で冬の服装は、機能性の高い防寒着が定着したことで重ね着が減り、重量が約2.5キロからおよそ半分に軽量化したというデータもあります。 若者ファッションなどに詳しい共立女子短期大学・生活科学科の渡辺明日香教授に平成のファッションと流行を振り返ってもらいました。 「渋カジ」登場でカジュアル化進む 平成初期はバブル経済の終盤から崩壊へと向かった時期。東京の男子高校生を中心に渋谷や原宿などのショップで紺のブレザー