「ポスト長友」を探す風潮がメディアを中心に高まっている。長友本人はこの状況をどのように考えているのだろうか?(撮影=高須力) 歴代2位の125キャップを刻み、10年以上にわたって日本代表の左サイドバックに君臨し続ける。いまだ現れる気配の無いその後釜は、日本代表の課題の一つとして叫ばれることが増えた。来年開催のFIFAワールドカップを36歳で迎える長友佑都は、「ポスト長友」の出現を待ち望むような今の風潮をどのように捉えているのだろうか? (文=藤江直人) 「ポスト長友」はいまだ見当たらない。6人の代表監督から信頼され続けた無二の存在たどってきた軌跡が偉大で、代えの利かない存在感を放ってきた選手ほど、いつかは必ず訪れる日本代表との別れとセットで「ポスト――」なる言葉の対象となってきた。 例えば2010年からキャプテンを託されてきたボランチの長谷部誠(アイントラハト・フランクフルト)が、34歳で