第73期将棋名人戦七番勝負(朝日新聞社、毎日新聞社主催、大和証券グループ協賛)を制し、防衛を果たした羽生善治(はぶよしはる)名人(44)の就位式が24日、東京都文京区のホテル椿山荘東京で開かれた。日本将棋連盟の谷川浩司会長から羽生名人に推戴(すいたい)状が手渡され、ファンら約500人が祝福した。 故・大山康晴十五世名人の18期、中原誠十六世名人の15期に続き、歴代単独3位となる通算9期目の名人獲得。羽生名人はあいさつで、「名人戦の舞台で将棋を指せるのは棋士にとって名誉であり、喜び。自分が参加している間は少しでもその意義を高めていけたらと思います」と語った。 4月に開幕した名人戦は初挑戦の行方尚史(なめかたひさし)八段(41)との対戦。羽生名人は行方八段の勢いに押され気味だったが、最後は巧みな勝負術で勝ちを引き寄せ、4勝1敗で防衛を決めた。(深松真司)
第73期将棋名人戦七番勝負は、羽生善治(はぶよしはる)名人(44)が4勝1敗で制し、防衛を果たした。現役最多、歴代でも単独3位となる通算9期目の名人獲得。挑戦者・行方尚史(なめかたひさし)八段(41)との激戦を振り返り、伝統ある名人戦を戦うことの意義について語った。 ――歴代単独3位、通算9期目の名人位獲得です 名人戦は、一局にしてもシリーズ全体にしても長丁場。頑張りすぎても持続するのは難しいので、極力自然体で臨もうと思っていました。第2局以降は内容的にずっと押されていました。防衛できて本当に幸運だったなあと思います。 ――第1局は名人戦史上最短手数となる60手での決着でした お互いに急戦調の矢倉になりました。39手目▲6八飛(図1)が印象深い手。「玉飛接近すべからず」という将棋のセオリーには反していますが、行方さんは6、7筋で厚みを築いて良くしようと非常に積極的。意気込みを感じました。
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