2009年度中に、うつ病などの精神疾患で休職した公立学校教員が、全国の5458人と過去最高を更新したことが文部科学省の調査でわかった。同省が24日、全国の公立小中学校、高校、中等教育学校、特別支援学校の教員について、09年度の休職者数などの調査結果を公表した。 精神疾患での休職者はこの20年ほどで5倍になった。文科省は増加の理由を「保護者や地域住民の要望の多様化、長時間労働、複雑化する生徒指導など様々な要因が重なっている」と分析している。 文科省は同時に、懲戒処分(免職、停職、減給、戒告)に加えて訓告、諭旨免職などの処分を09年度中に受けた教員数も公表した。全国の合計は7981人で、08年度の4020人からほぼ倍増した。兵庫県の09年春の県立高校入試で大規模な採点ミスが見つかり、3624人が処分されたことや、名古屋市の不適正経理問題で287人が処分されたことが影響している。 処分理由