人間の幸福度は「年収、学歴、職業」では決まらない 「人の悩みの90%は人間関係である」なんてよく言われますが、このことにまつわるある研究があります。 ハーバード大学が進めている成人発達研究の調査としてヴェイラントらが行ったもので、ハーバード大学卒の男性たちと、ボストン育ちの貧しい男性たち、この2つのグループ(約700人)の追跡調査をしました。 この研究のすごいところは、その追跡期間です。なんと、75年にわたって対象者の幸福度と要因について調べていったのです。 この長い研究の結論は、こうでした。 「私たちの幸福と健康を高めてくれるのはいい人間関係である」 家柄、学歴、職業、家の環境、年収や老後資金の有無といったことではなく、人間の幸福度、健康と直接的に関係があったのは人間関係だったという結果になったのです。 しかも、友人の人数は関係なく、たった一人でも心から信頼できる人がいるかどうかが重要だ