災害などが起きたときに千羽鶴を送る習慣がありますが、被災地からは物流の妨げになるのでやめて欲しいという声を良く見聞きします。 他方、祈るしか出来ない状況下で手を動かすことには一定の妥当性があります。精神の安定をはかるための行為について他者がとやかく言う資格はありません。 問題は現地に千羽鶴を送るかどうかです。 いくら無駄だと言われても、気持ちの問題は社会合理性で片付けられないという感情は理解します。 それでもアニミズムとしての千羽鶴を考えたとき、相手方に送るとせっかくの努力が無駄になる気がするので手元で管理することをオススメします。 人のための祈りは相手に知られると無効になる 依り代としての手続きは中途半端だと誤動作を起こす お礼参りは本人がするもの 千羽鶴の思想的起源 千羽鶴が成立するまでの思想背景は割と複雑です。 まず「鶴は千年」という中国の神仙思想が原点にありました。 それが日本に入