静岡県立大学国際関係学部 石川准教授のチームが平成15年度厚生労働省科学研究費補助金による研究成果として、日本語環境では初のLinux版スクリーン・リーダー(音声読み上げソフト)「BRLTTY Plus」のプロトタイプを発表した。これまで日本語環境では、視覚障害者が使えるスクリーン・リーダーとしては、Windows版のソフトが何種類か市販、あるいはフリーウェアとしてリリースされているがLinux上で動作するものは存在しなかった。 BRLTTYはオープンソースのフリーソフトで、欧米で開発が進んでいる。点字に特化した作りで、スクリーン・リーダーというよりはスクリーン点字化ソフトである。仮想コンソールソフトウェアのscreenと組み合わせると、FreeBSD、OpenBSDなどでも動作する。しかし音声読み上げ機能が弱く、また欧米言語に依存した内部構造になっていた。 このBRLTTYを大幅に改良し