「クモの糸」の世界初の実用化を試み、DNAにデジタルデータを書き込む技術で事業を作る―普通の人では想像すらできないようなことに日々取り組まれている菅原潤一さん。実は、政策・メディア研究科に所属する現役大学院生にして会社の取締役です。なぜバイオに取り組むのか、なぜ学生、研究者にして早くも会社を立ち上げたのか、そして今に至るまで変わらない思いは何か、塾生スタッフに熱い思いを明かしてくださいました。 現在、国際論文に研究成果を発表するだけでなく、自身が研究開発に携わった新技術をもとにベンチャー企業を立ち上げ、経営の指揮も執っている菅原さん。「恐らく僕は、SFCで冨田勝教授に出会わなければ、バイオもやっていないし、会社も立ち上げていないと思います」と語る、SFCでの大きなターニング・ポイントを中心にお話をうかがった。 もともと高校時代からコンピュータに興味を持ち、いずれは映画監督になろうとコンピュ