4月よりフジテレビ木曜深夜のノイタミナ枠でオンエアされているテレビアニメ「ピンポン」。言わずと知れた松本大洋のベストセラーマンガを原作に持つこのアニメーションの監督を務めるのは「マインド・ゲーム」「四畳半神話体系」などで知られる湯浅政明、そしてサウンドトラックを手がけているのはagraphこと牛尾憲輔だ。 今回ナタリーでは「ピンポン」放送開始を記念して湯浅と牛尾の両名を直撃。アニメ作品全編の音楽を制作するのは初めてと語る牛尾に湯浅が白羽の矢を立てた理由から、2つの才能は超ビッグタイトル「ピンポン」をどのように料理したのか。話を聞いた。 取材・文 / 成松哲 撮影 / 小坂茂雄 ──今回、アニメ「ピンポン」を制作するにあたって、音楽担当に牛尾さんを起用した理由は? 湯浅政明 言ってしまえば運がよかったからなんだと思います。 ──「運がよかった」? 湯浅 これは「ピンポン」に限らずなんですけど