フォアグラバーガー一つ、1280円──。米ハンバーガーチェーン3位の「ウェンディーズ」が2011年末、表参道店をオープンし、2009年12月以来、2年ぶりに日本再上陸を果たした。 新生ウェンディーズの最大の売りは高級食材を使った日本独自のグルメバーガーの数々だ。再進出に際して、すでに80種類以上の新メニューを準備、季節ごとに限定バーガーの投入を計画している。さらに、新店舗は内装にもこだわり、従来のファストフード路線とは大きく志向が異なる。 ウェンディーズが高級路線で再進出を決めた背景にあるのは、日本のハンバーガー市場の現状だ。市場規模は7000億円に上るが、その75%はマクドナルドが占拠している。生き残るには、同じ低価格で張り合うのではなく、別の強みで戦うしかない。 ウェンディーズが再進出を模索する中で白羽の矢が立ったのが実業家のアーネスト・比嘉氏だ。同氏は1985年に米「ドミノピザ