４４歳にして、今もなお第一線で走り続ける“キング・カズ”こと三浦知良選手。 “どんな時でも腐らない”底抜けに明るい性格と、どこまでもポジティブな考え方。 すべてがカズの魂へと通じている。 その源は、ブラジル・サンパウロにある。プロを夢見て、高校１年の時に中退、 単身ブラジルに渡った。 だが、なかなか満足のいく結果が出せず、クラブチームを渡り歩く日々が続いた。 「もう帰ろう」と諦めかけた時、思いとどまらせたのは、ふらりと寄った公園で、障害を持つ子供や、裸足の少年たちが一生懸命ボールを追いかけ、楽しんでいる姿だった。 カズは今、ブラジルの永住権を取得している。日本とブラジルのかけ橋になりたいと考えたからだ。 １２月、その権利更新のため、カズは久しぶりにブラジルを訪ねた。 初心を思い出させてくれる大切な時間に、今回、カメラが密着。 カズが持ち続けるサッカーに対する飽くなき情熱と向上心、その原点に