「官僚支配を打ち破る」。こんな官僚批判を旗印に掲げている民主党の新人公認候補のなかに多くの官僚出身者が含まれていることがわかりました。 解散・総選挙が間近に迫るなか、民主党は九月十二日の第一次公認候補者発表を手始めに、同月末までに百九十一人に公認を与えました。このうち新人候補は四十七人にのぼりますが、中央官庁の職員や幹部などのいわゆる官僚を務めたことがある新人公認候補が、判明分だけで十人も含まれています(別表)。公認候補全体の5・2%、新人公認候補では21・3%を元官僚が占めていることになります。 なかには自公政権の「構造改革」路線のもとで、「行政改革」や「三位一体改革」を推進した人物も。これら候補のホームページ上の自己紹介欄をのぞいてみると…。 総務省郵政行政局調査官などを務めた奥野総一郎氏(千葉9区)は、小泉「改革」が目玉とした「郵政公社法案の企画・立案」や「関係省庁との折衝に奔走」し