ブックマーク / tokinoakari.hatenablog.com (8)

  • こころの百面相 - hon de honwaka

    表情豊かは感情豊か。最近、笑っていますか、泣いていますか。 「 こころくん こころさん 」(フジテレビ出版 扶桑社 1987年8月 初版)  文 つかこうへい   絵 朝倉摂 「ひらけ!ポンキッキ」のうただった… この絵は、1973年から1993年まで、フジテレビ系列局で放送された子ども番組「ひらけ!ポンキッキ」のために制作した歌詞をもとに構成したものです。 20年続いた「ひらけ!ポンキッキ」、ガチャピン、ムックが有名ですが、この番組のために数多くの曲が制作されています。 「こころくん こころさん」はそのなかの一曲。 作詞 つかこうへい 作曲 南こうせつ 歌  大竹しのぶ 私がこの絵を手にした理由は、絵を担当した朝倉摂に興味があったためでしたが、それぞれ芸術の世界で大活躍の方たち、さらに興味が増しました。 絵「こころくん こころさん」について 縦横20㎝×20㎝ほどの真四角の絵、開

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  • 妖怪今昔 - hon de honwaka

    コロナ禍の外出自粛でハマったもののひとつが、「鬼滅の刃」。だいぶ遅ればせながら、TUTAYAで13巻まで借りて目を痛めつつ一気読み。最終巻は発売日に書店で並んで買いました。 「妖怪がやってくる」(岩波書店 2021年7月 第1刷) 著者 佐々木高弘 「ジュニスタ」の… ジュニスタとは、岩波ジュニアスタートブックスのこと。中学生が自分の可能性を広げていくためのシリーズ、新しい世界を知り、興味や関心を広げることを応援するシリーズだそうです。中学生ではないけれど、可能性を広げたい。 妖怪とは、なんなのか。 書は、妖怪がはじめて記録に登場した宝亀8年(777年)の奈良時代から、現在のアニメ「鬼滅の刃」や「妖怪ウォッチ」に至るまで、いつどこでどんな姿で何をしたか妖怪を様々な視点から考察しています。 妖怪はどこからくるの?… 書によるとどうも「根の国底の国」といわれるところからやってくるようです

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  • ワタシのまざあ・ぐうす - hon de honwaka

    今朝も寒い日曜日。急激な気温の変化、衣替えまだなんですが、どうしたらいいものか迷います。 「あたしのまざあ・ぐうす」(冨山房インターナショナル 2011年5月 第1刷) 絵 ふくだじゅんこ 訳 北原白秋 どんなかな… 「マザー・グース」。 イギリスで古くから口誦によって伝承されてきた童謡や歌謡の総称で通称。 なぞなぞ、しりとり、早口ことば、子守唄や文字あそびなどに風刺やユーモアが盛り込まれたもの。「ロンドン橋おちた」や「きらきら星」「メリーさんのひつじ」は日でもお馴染みの童謡です。 ご存じの方も多いと思いますし、詳しく知らなくてもマザー・グースという言葉は聞いたことがある方がほとんどでは。ちなみに私は後者です。 書は、絵作家のふくだじゅんこが、18編の「マザー・グース」の童謡にインスピレーションを得て制作したイラストレーション集です。 独特の不思議な世界観、マザー・グースの童謡のな

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  • カゲキな異次元へ - hon de honwaka

    病院を受診。診察開始と同時に入りましたが、すでに10人ほどの患者さん。診察まで1時間半の待ち時間は恰好の読書タイム、ちょうど読み終わったころ名前が呼ばれました。 読んでいたのは、こちら 「 コピッカの王子さま 」 ( KIVA BOOK(株)志茂田景樹事務所 2000年4月 第1刷 )  作者 志茂田 景樹   絵 柴崎 るり子 どんな物語かな… 小学生のえりちゃんは、とっても優しい女の子。重い病気で入院中のおかあさんをとても心配しています。おとうさんはお仕事で忙しく、ひとりでお留守番をすることが多い日々です。 部屋の中、寂しい気持ちで過ごしていると、そこに「コピッカ王国」の王子さまとお供の5人が現れて… 「コピッカ」とは、人間の指くらいの大きさの、「ちいさなちいさな ひと」。 ほとんどの人間には見えませんが、幸運にも、えりちゃんには見えるのです! このは、えりちゃんと「コピッカ」の、出

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  • 勇気と純粋と無邪気と - hon de honwaka

    表紙の絵、これは犬です。子犬。私はてっきり空想の世界の“なにか”と思ったのですが、子犬です。 「  氷の上のボーツマン  」 ( 岩波書店 2009年11月 第1刷 ) 作者 ベンノー・ブルードラ  絵 ヴェルナー・クレムケ  訳者 上田 真而子 ドキドキハラハラのストーリーです… 書は「ボーツマン」という名前の黒いふわふわした毛の子犬と 3人の子ども、7歳のウ―ヴェ、6歳のヨッヘン、そして5歳のカトリンの物語です。 3人と子犬のポーツマンは遊びたくてしかたありません。 ポーツマンの飼い主、タグボートの船長のプット・ブレージングの許しをもらって海辺へ駆け出します。 寒い冬、凍った氷の上で夢中で遊んでいると、突然氷が割れて浮氷となり、海のほうへ流されてしまうのです。ボーツマンだけを氷の上に残したまま。 いちばん年上の少年ウ―ヴェは、なんとかボーツマンを救い出そうとするのですが… 黒と赤だけ

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  • イランの絵本 - hon de honwaka

    いくつになっても、好きなものや楽しいこととの初めての出会いは心が弾みます。 今日は初めて読んだイランの絵です。 「  ボクサー  」  ( トップスタジオHR 2021年11月 初版 )  作者 ハサン・ムーサヴィー  訳者 愛甲 恵子 どんな絵かな… ボクサーの、ひときわ大きなからだ、長い手足で、打って打って打ちまくる姿が、とても印象的な絵です。 しかし、頭部はからだと比べてとても小さく、その表情は常に陰に覆われて、感情を読み取れません。 そこに、詩のように散りばめられた、短い言葉が綴られていきます。 単語のひとつひとつが、その瞬間瞬間の動きや感情を捉えます。 ボクサーは周りのもの全てをひたすら打って打って、気がつくと周りにはなにもなくなってしまいます。まるで感情の無い機械のようです。 私には、あまりにも孤独過ぎて、心が麻痺してしまっているかに見えました。 なにもなくなった世界、そ

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  • 家出したことある? - hon de honwaka

    残念ながら、私はないんです。このを読んでいたら、こんな家出ならしてみたかったと、思わず笑みがこぼれます。 「 アルフィーのいえで 」  ( ほるぷ出版  2012年5月 第1刷 ) 文 ケネス・M・カドウ 絵 ローレン・カスティーヨ 訳 佐伯愛子 超短い家出です… っていうか、これは家出になってるのかな? 家出の先は、自宅のお庭のようですが。 この絵の著者は、9歳のときに15分間家出したことがあるそう。絵を描いた画家も8歳の時、訳者も7歳の時に家出の経験があるとか。 アルフィーは今、いろいろなものが「きらい」です。 きっと誰かから、○○しなさい、とか○○しなくちゃダメ、って言われることは全部きらいなんじゃないかな? なかでもお気に入りの赤いをよそへあげるなんて、とんでもないこと! 実は、このお気に入りの赤い、アルフィーの足には小さくなってしまったのですが… 家出宣言しちゃいます…

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  • 天空の湖に浮かぶ島 - hon de honwaka

    昨日は休日だったので、のんびりHatena Blogの「旅」に出掛けました。 日から海外まで、各地の美しかったり面白かったりする記事や写真を見てリフレッシュしました。 今日の一冊は、ペルーにある小さな島の物語、 「 タキーレとうのワイラ 」 ( 福音館書店 「 こどものとも 年中向き 」 2022年10月発行) 作 東郷 聖美(とうごう せいみ) 書の舞台について… 遠い国の、同じ年ぐらいの女の子はどんな暮らしをしているのでしょう。 この絵では、中南米ペルーの強い日差しを感じる、濃い青色の空と湖がとても印象的です。 実際の風景写真を見ても同じように強い青色、こんな景色のなかで生活していたら、それだけで気持ちも違ってきそうです。 物語はワイラとその家族の日常を語ります。 タキーレ島に住む主人公ワイラの暮らしは、日のものとは全く異なります。 どんな風に違うかというと… まず、着ている服

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