はじめに インターカレーター法によるリアルタイムPCR(定量PCR、qPCR)は、ターゲットごとに特別な蛍光標識プローブを用意する必要がなく、コスト的にも安価であるため、手軽に実験を行うことができる。しかし反面、インターカレーター(TB Greenなど)は配列非特異的に二本鎖DNAに結合するので、増幅自体に特異性が求められ、反応条件の検討が非常に重要となる。 ここでは、Thermal Cycler Dice Real Time System III(製品コード TP950/TP970)やSmart Cycler System/Smart Cycler II System(Cepheid社)などのリアルタイムPCR装置とインターカレーター法のqPCR試薬TB Greenプレミックスシリーズを用いて、TB Green検出系によるリアルタイムPCRを行う際のチェック項目について、できるだけ簡単に